オーディの取り付け

 A4で悩んだのがオーディオです。最初は90に装着していたシステムをそっくりA4に移植する考えでした。しかし!ある有名なお店に行ったところ取り付け工賃20万円とのこと。他の店でも同じ様なものでした。ならば自分でやるしかありません。
 今回はヘッドユニット(CDなどのメインの機器)に手を付けずにフロントスピーカーのみ交換しました。見たところリアスピーカーはアンプを背負っているのでちょっと難しい感じなので、とりあえずフロントだけ手を付けました。
 

 
 まずはドアの内張を外します。ここはビス5本です。ビスの場所はドアの左右(赤丸部分)と、ドアハンドル部分です。ドアハンドルはビスを1本はずして内側のカバーをはずすとビス2本が見えます。計5本はずします。その後ドアハンドルを持って垂直に引き上げるとドア内装がはずれてきます。
 
 ドア内側にはフレームしか見えません。日本車なら内側にも鉄板が入っているのですが。インパクトビームはアルミの押し出し材です。黄色っぽいカタマリは発砲ウレタンです。ここは乗員の腰の部分です。サイドから当たられた場合ショックを吸収する為です。なかなか凝ってます。
 ドアの内張には更にカバーが掛かって二重になってます。材質は発砲ビニールって感じのものです。全面をカバーしているので、ここからはスピーカーが見えないようになってます。ちなみの右下の赤丸部分がウーファー、緑丸の部分がトゥイーターの場所です。
 
 スピーカーはなんと!内張に装着されてます。(普通はドア側の鉄板に装着)これは音響的には苦しいですね。ドア側の鉄板があるのなら、ボードをかましてスピーカーを取り付ければかなりいい音がしますし、穴を広げれば16cmの大きなウーファーも搭載できます。しかし、鉄板が無い以上仕方ありません。
 内張自体はかなりしっかりしていますが、やはりプラスチック。いい音の期待は出来ません。純正スピーカーの直径は10cm、取り付け穴は120°間隔で3個です。
 今回取り付けたスピーカーはインフィニティの13cmその差は歴然です。
 
 スピーカーの取り付けのポイントは、いかにして後ろから回り込む音を防ぐかにあります。後ろから回り込む音は前から放射される音の逆位相となりうち消してしまいます。家庭用なら木の箱に入れて密閉すればOKなのですが、スペースのない車では工夫が必要です。
 ホントは厚いベニアを貼ってスピーカーを入れたいところですが、スペースと技術の問題で無理です・・・。特に面倒なのは、内張が立体的になっていて、スピーカーが顔を出せないことです。
 しかたないので内張の裏側に防震材をきっちり張り込みます。どこまで効果があるか・・・・。ホントは鉛テープを貼りたかったのですが、予算の関係で無理でした。今回はエーモンの制振シートを貼ってみました。ドア2枚に貼れて3000円でした。コレでダメならダクトを着けてみるしか手はないですね。
 ちなみにこの制振テープはアルミとゴムを重ねた物です。鉛みたいに重くないので、重量的にはメリットがあります。
右の写真はカバーを着けた状態です。スピーカーの背圧を逃がすためにハサミでチョキチョキ切りました。
 
 スピーカーを取り付けたら内張も取り付けます。注意するのは配線です。迷うのは運転席側のパワーウインドのカプラーです。写真は下から覗いています。ちなみに運転席側は黒、助手席は茶、後ろ右は赤、後ろ左は黄色です。間違えないようにしましょう。
 もう一つの注意事項はロックピンの取り扱いです。内張を取り付ける前に穴に通しておきましょう。穴に通さないで内張をはめるとロックしたままになって永久にドアが開かなくなります。コレは充分注意しましょう。
 
 内張は左右の4つの爪をドアの穴に引っかけて垂直に下げればOK。外したときと逆にしましょう。爪の位置は赤丸の部分です。4つがひっかっかったのを確認して内張をドアに押しつける様に垂直に下げていきます。
 音の変化ですが、これは劇的です。標準のヘッドユニットでもCDチェンジャーの音質の良さもあって、かなりイケてる音を出します。13cmの限界があるので、ズンズン来る低音は望めませんが、スッキリした中低域と伸びやかな高音は凄いの一言です。さすがインフィニティってとこでしょうか?サイズは違いますが、確かにインフィニティの音がします。残念なことにボリュームを上げるとビビリ音が出てしまいます。これは取り付けの甘さがあったためです。
 フロントスピーカーが解決したので、今度は手持ちのヘッドユニットとアンプを取り付けるメドがたちました。楽しみがまた増えます。

車体取り付け情報
 sonyモバイルは無くなっちゃいましたね。残念。アルパインのPDFファイルが存在します。


戻る