フロントインナフェンダー交換

 A4は二重のスカットルとアンダーカバーにエンジンルームは囲まれて、さながら密閉状態です。特にパワーアップに大きく関わるIC(インタークーラー)の冷却は問題になるところです。空気の取り入れ口はバンパーに大きく空いていますが、後ろがふさがれているため熱気の逃げ場がありません。ICの後ろはインナフェンダーです。ここが開いていればと思って今回改造に踏み切りました。
 ICの働きを簡単に説明しましょう。気体の性質上、圧縮されると温度が上がります。ターボチャージャーは排気ガスの圧力でタービンを回し、エンジンに燃焼用空気を無理矢理押し込む働きをします。タービンで圧縮された空気は圧力が上がり温度も上がります。そこでエンジンに入る前に空気を冷やせば圧力が下がり、より多くの空気をエンジンに押し込むことが出来るのです。※これを充填効率を高めるといいます。この空気を冷やす装置がICです。空気が冷える=より多くの空気が入る=多くのガソリンを燃やすことが出来る=パワーアップという計算が成り立つのです。


 
 前から上から見てみました。ICの位置はココ!



 A4用ととS4用を並べてみました。形状はまったく同じです。


 
 ICの後ろの部分にルーバーが切ってあり、うまく雨水が入らないデザインになってます。見た目も凄く冷えそうですねえ。これで$32ですからコストパフォーマンス抜群です。


交換してみる
 
 さて、交換作業に入りましょう。まずはジャッキアップしてタイヤをはずしましょう。車体をいじるので足場がしっかりしたところを選び、絶対にジャッキが外れないようにしましょう。安全策としてはウマをかました方がいいでしょうね。インナーフェンダーは10個のヘクスネジ(六角形の星形)と2個のプラスネジと2個のマイナスネジでとまってます。ヘクスネジ用の工具はヘクスローブのT−25じゃないと外れないので用意しましょう。マイナスネジは10円玉で90°左に回すだけで取れます。グルグル回してはいけません。



 インナをはずしたところです。IC丸見えです。


 
 さて取り付けです。外した逆に取り付けましょう。簡単ですねえ。ただし、キッチリ付けないと走っている途中に外れてきて悲惨なことになりますよ。気を付けましょうね。200キロで走っているときに外れたらガードレール一直線ですよ。
 上から見ても涼しそうですねえ。


 タイヤを取り付けたら完成です。最後まで気を抜かずしっかり取り付けましょう!
 この記事を見て、お手軽にインナフェンダーのIC後ろに穴を開ければいいやと思った方へ。それだけはやめましょう。タイヤが噛んだ小石がICにぶつかり、穴が開きますよ。そうなると大変です。また雨水がIC後ろに侵入し良い状態とは言えません。必ずS4用を使うことをお勧めします。

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