S4購入迄の道のり

買い替えの理由(2005年9月)
 2001年4月に5年落ちの中古車で買った鍬兎郎号も車歴11年目に突入しました。走行距離こそまだ7万キロ少々ですからエンジンはまだまだ行けそうですが、やはり寄る年波には勝てません。全体的にくたびれ感が漂います。今後は2回目のタイミングベルト交換をはじめ、サスアームやデフ関係など、あちこち手を入れなければなりません。
 せっかくエンジンチューンやエアロ装着で仕上がってきた状態ですが、今後の修理の出費を考えると・・?それに96年式はパワーアップに限界がありますし、今現在の仕様でも踏むと緊急回避モードに入っちゃいます。この辺が不満なんですよ・・・。一般道ではあまり不満に思いませんが、サーキットではパワー不足が露呈します。もっとパワーを!
 鍬兎郎号と別れるのはつらいけど、機械・・とりわけ車には寿命があります。って事で、次の車が欲しくなってきました。そんなとき優しい奥様より「車を買っても良いよ」とのお言葉を賜り、ついに次期主力戦闘機(FX)探し大作戦が発動されました!いやあ、持つべきモノは車に理解がある奥様ですねえ。(爆)


 ヤフオクの画像1

車選び

 車を買うことは決めたけどナニを買うかが問題です。予算はぶっちゃけ350万円です。限られた予算ではありますが、欲しい車はいっぱいあります。奥様が4ドアハッチに乗っているので、今回の車選びは自由です。ワゴンから2シータースポーツカーまで範囲は無限です。(予算は有限ですけど)
 選定条件としては1コンパクトなボディ、2高速道路や雪道でも安心して走れるスタビリティ、が大前提です。この条件に合うような車をイチから選びます。
 まず候補に挙がったのが某皇族関係者も乗られているロータスエリーゼ。横置きミドシップながら軽い車体でサーキットも非常に楽しそう。しかし、中古でも高値安定(350〜500万円)なので手が届きません。自分自身アノ車に350万円は高すぎると思います。値段から言ったら絶対オペルスピーダー(300万円弱)のがいい?問題点は屋根が無いこと。北海道の寒さに耐えられるのかな?で却下。
 次に候補に挙がったのは永遠の憧れホンダNSX。これまたアルミフレームで3.2Lエンジンのスーパーカーですね。あの格好良さは惹かれます。ホンダファンですしね。でも、製造中止になってからいきなり中古価格が跳ね上がりました。平成4年車が400万円は論外です。通常の中古価格でもやっとこさなのに、こうプレミアが付いてはビンボー人には無理です。タイミングが悪すぎました。却下。
 3番目の候補はB7のA4新車。シングルフレームになってどう猛なフェイス。なまら格好いいです。しかも直噴ツインカムターボはメカ好きの心を奪います。青いDTMのMT仕様が出てきたら・・・・非常に欲しいですね。重ささえクリアできれば・・・・。でも、新車で買うとなると予算オーバー・・・。(泣)却下
 大穴はBMW M3(E46)です。これはもうコンパクトセダン最強です。318は峠を試乗させてもらってますが、ハンドリングは最高でした。乗ってて気持ちいいです。しかし北海道ではどうかなあ?やはり雪道でのFRは基本的に踏んでも戻してもスピンです。(FRの皆さんゴメンナサイ)雪道でも安心して走れるスタビリティの高さは絶対条件です。ESPが装備されているので、意外に雪道の走行にも支障ないことはわかってます。でも、どう考えても鍬兎郎のテクニックでは乗りこなせそうもありません。また、M3は今まで2回試乗してますが、何だか心に響くモノがないんですよ。値段も中古で500万円ぐらいですし、冬への不安もあり、こちらも却下。
 最後に残ったのが、B5のS4です。実は鍬兎郎の心の中にはいつもS4が輝いてました。A4と同じボディに2.7Lのツインターボを押し込み、quattroシステムで大地を蹴飛ばす。ポルシェ959をイメージさせる専用バンパー、鮮やかなブルーやイエローに塗られたボディ、そして桁外れな走り・・・A4を所有してその完成度に驚き、これでもっとパワーがあったら楽しいだろうな・・・・と思いは募るばかりでした。気が付くと恋い焦がれたS4がちょっと頑張れば手に届く。こりゃあもう行くしかない!B5は2世代前のモデル・・・わかってます。4気筒にくらべフロントが200kg重い・・・そのとおり。でも、それでもやっぱりS4に乗りたい!S4が欲しい!とうとう夢は現実となります。あとは決断と、条件にあった車を探し出すだけ!希望はB5最終型2001年モデル。走行距離3万キロ以内、色はノガロブルーかシルバーです。

車さがし
 車さがしを焦ってはいけません。とりあえず来春2月をめどに車を探すことにしました。ゆっくりじっくり良い車を探すのです。まずはディーラーに行って希望を伝えました。「350万円の予算で探して下さい」と。しかし、ディーラーのおじさんは「ないね」の一言です。探してくれても良いじゃない!と思いましたが、中古車を買う客なんて美味しくないのでしょう。まあ、普段からろくに整備にも出さず(自分でやっちゃうからね)車検も通さず(ユーザー車検だし)部品買うだけですから、当然といっては当然です。
 つぎにインターネットで探しました。カーといえばgooとかカーセンサーで毎日探しました。しかし2001年モデルは400万円を超えるものばかり。まあ、2月までの長期戦です。じっくり気に入ったモノを探しましょう。

ひょんな出来事
 この車に巡り会ったのはなかやまさんのブログからなんです。S4を探し始めてから2ヶ月程経った、11月末のある日BBSを徘徊していると、なかやまさんのブログにAkiさんの書き込みがありました「ヤフオクに8DS4の解体車でてるから・・・」これを読んでS4のヘッドライトが買えないかな?とヤフオクを検索してみました。解体車は銀色のS4AVでした。しかし鍬兎郎の視線を釘付けにしたのは同時にヒットした別の車でした。ノガロブルーのセダンで2001年モデル。走行距離はなんと13000km!価格は驚きの348万円!というなまら良い物件が出品されてるではないですか!ノガロブルーのボディがピカピカで、たまらない上に、RECARO製の革+アルカンタラのシートが眩しい!後期型故の新しいロゴのS4バッジとアルミニウムシルバーのミラーがそそります。もう鍬兎郎買う気満々です。これは願ってもないチャンスかも。
 しかし税込み348万円だと総額380万円になってしまいます。早速愛妻に相談すると「気に入っているのならすぐに連絡を取った方が良い」といわれました。こんな時は女性のが決断力あるのね(爆)
 この車は出品者が東京にある中古車屋さんって事で、入札前にお店の方に見積もりをお願いしてみました。ヤフオクでは現状渡し保証なしとのことで不安が残りましたが、1年保証を付けてくれるとの事で、総額380万円でした。予算より30万円オーバーですが、鍬兎郎号を高値で売れば何とかなります。愛妻からもGOサインが出ました。でも、実車を見ないで契約するのも何だなあ・・・・って事で、1分ほど悩みました。その時鍬兎郎に良い案が浮かびました。そうだ!あのお方にお願いしよう!


 ヤフオクの画像2

遠隔試乗
 そーいえば鍬兎郎には心強い仲間が全国に沢山いるのでした。これは実車を見に行ってもらうしかない!ということであのお方ことのが郎さんに電話してみました(12月1日)。
 のが郎さんは今まで色々な車に乗ってこられて、車に非常に造詣が深い方です。しかもS4と同じB5の01年モデルにお乗りです。これはもう試乗をお願いするのはのが郎さんしかいません!電話でお願いしてみると、二つ返事で快諾を得ました。やはり持つべきモノはアウディ仲間です!さっそく週末に見に行ってくれるというので、厚かましいけどお願いしちゃいました。夏に会ったときに活イカをご馳走したのがこんな時に役立つとは!(爆)
 まあ、のが郎さんがこんな面白い話に乗らないはずはありません!最初から結果はわかっていましたが、こう気持ちの良い返事をいただけるとはサスが江戸っ子です。蝦夷っ子には真似できませんね(爆)
 のが郎さんはアウ兵衛さんと一緒に試乗に出向いて下さったそうです。コレは鬼に金棒ですね〜(もちろんのが郎さんが鬼でアウ兵衛さんが金棒です。(爆))実車を観察し、試乗して頂いたところ「全く問題なし新車みたい」との事でひと安心。更にのが郎さんは試乗の模様の特別サイトを作って下さって、細部まで丁寧に撮影された写真を見ることが出来ました。まるで自分で実車を見てるようで、良い車だと言うことが充分わかりました。そーなると速攻です。早速担当者に電話して、めでたく契約することにしました。
 すぐにショップから契約書等一式が届き、具体的になってきました。自分のやることは車庫証明を取る、印鑑証明を取る、そして・・・・鍬兎郎号を手放す。

 ヤフオクの画像3

鍬兎郎号との別れ
 いくら愛着のある鍬兎郎号でも、S4と同時に所有することは出来ません。いよいよ別れることになりました。しかし、S4を買うのに30万円オーバーしています。最低でも30万円で売らなければなりません。しかし、ディーラーでは値段が付かない(つまり0円か、廃車費用でマイナスの金額)と言われました。エンジンいじってますし、あちこち傷だらけ・・・買い取り専門店でもせいぜい10万〜20万円だろう。難しいだろうなと思っていました。
 そこで、鍬兎郎としては1ヤフオクで売る。2買い取り専門店で買ってもらう。3下取りに出す。4知り合いに売る。の4つが浮かびました。
 ヤフオクは一番高く売れそうですが、詐欺にあったり名義変更してもらえなかったら大変です。時間もかかりそうですし、リスクが大きすぎるので最終手段です。
 下取りは11年目ということで、期待できないので、却下。
 知り合いに売るのは高く売れそうですが、壊れたら恨まれそうだし、保証も出来ないので却下。
 結局は、あと腐れのない買い取り専門店にお願いすることにしました。

最後の攻防(06年1月4日)
 まず声をかけたのは某メジャーリーガーがCMやってるお店です。見積もりをお願いすると正月早々査定員が自宅に来てくれました。査定員は「希望額は?」と聞いてきます。普通何の車種で何年式ならこれぐらいと相場が決まっているはずですが、こっちの出方を見てるのか?じゃあ大きく出てあげましょう〜
 鍬兎郎「とりあえずヤフオクで70万円で出すつもだけど、個人売買はリスクが大きい。50万円ぐらいならそちらに任せても良いよ。」と吹っかけてみました。でも、最低防衛ラインは30万円です(爆)
 するとやっぱり50万円は厳しいらしく、
 査定員「30万円・・・頑張って32万円でどうでしょう?」ですって・・・あんた完全に読んでますな。更に「いくら迄譲歩してくれますか」だって。こっちも20万円の差は難しいだろうなって事で
 鍬兎郎「では45万円なら売っても良い、これ以下ならヤフオクに出します。チューニング済みですしマニアなら高く買ってくれますよ。先日知り合いが全く同じような仕様の車を70万円で売りました。」とあまり売る気のない様な返事をしておきます。交渉の時はあまりガツガツしてはいけません。向こうの思う壷になりますからね。
 査定員は「えー70万円ですか〜?」と絶句、店に電話をしたり、本社に電話をしたりで忙しそうですがやはり厳しそう・・・。仕方がないので、40万円まで更に譲歩しました。すると査定員も一旦家を出て本社と内緒の最終交渉をしに行きました。待つこと10分、最終的に40万円でOKが出たのでこちらも決心し、売却が決定しました。最終防衛ラインより10万円高い!やりました〜(^−^)vうーん11年目の車が40万円で売れるとは信じられません!ってか、値段が付くのが驚きです。良い時代ですね〜ただし、4月までの税金や自賠責、リサイクル料については戻ってきません。この辺は注意すべき点ですね。鍬兎郎は面倒だったので1社しか見積もり取ってませんが、皆さんが売る場合は数社取って総合的に判断した方が良いでしょうね。 

キタ━━━(・∀・)━━━!!!!(06年1月30日)
 やっと新鍬兎郎号がウチに来ました。長かった・・・。契約から約2ヶ月もかかった訳は支払いです。(爆)恥ずかしい話、あちこちから資金をかき集めたので時間がかかってしまいました。その上1月中旬に屋久島旅行に行ったので、帰ってきてからの納車となり、この日になりました。
 当日は午後5時まで休暇を取り、今か今かと待ってました。スケジュールとしては東京から苫小牧までフェリーに乗せられ、苫小牧からはローダーで函館入り、陸運局で登録の後めでたく納車・・・・となっています。しかもわざわざショップから担当のM氏が飛行機で納車に来てくれるとのこと。
 そして午後3時、陸運局からM氏の運転で、我がNEW鍬兎郎号がついにやってきました。眩いばかりに輝くノガロブルーのボディ、アルカンターラと本革が匂うような上質な室内。初めて見るNEW鍬兎郎号はカッコイイの一言に尽きました。「これからよろしくな!相棒!」シートに座り、ステアリングを握りながらそうつぶやきました。
 初めて会うM氏は電話での印象の通り、とても誠実そうな方でした。簡単な打ち合わせをして、めでたく納車終了。M氏を空港まで送っていきました。
 家に戻ったらさっそくタイヤ交換です。納車は夏タイヤだったので、スタッドレスに交換します。スタッドレスのサイズがS4純正の225/45-17なのは偶然ではありません。この日のためだったのです。(爆)

AUDI TOPへ戻る