BBSホイールRGRを購入しました
BBSホイールはなぜ優れているのでしょう?まず第一にレースで鍛えられているからでしょう。実際はレース用のホイールと市販のホイールは材質からして違います。レース用はマグネシウムを使用しています。マグネシウムは軽いのが特徴ですから、1g単位で軽量化されるレース車両にはうってつけです。実際フォーミュラカーのホイールを持ったことがありますが、タイヤが付いていても驚くほど軽かったです。
しかし、マグネシウムは塩に弱い性質があります。初期のマグホイールの中には走行中にくだけたモノもあったそうです。また非常に高価です。
マグネシウムに次ぐ材質にはアルミニウムが挙げられます。アルミホイールには鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)があります。鋳造はドロドロに溶かしたアルミを型に流し込み冷やして固めます。しかし鋳込んだだけでは内部の組織が粗状態です。そこで更に圧力をかけ組織を密にします。鋳造がパンなら鍛造は餅です。強度がアップした分軽量化できるのが鍛造の良いところです。コストは高くなりますが、ホイールが軽いと加速が良くなりやバネ下荷重の軽量化により足が良く動くようになります。すると乗り心地がよくなり、ロードホールディングも増すなど、その影響は決して小さくありません。
また、軽く作れることは、重量が同じならより大きいホイールを履けることになります。ホイールが大きければローターも大きくできてブレーキ性能も向上します。まさに良いことずくめですね〜
第二にそのデザインです。BBSのデザインは昔から独特のメッシュです。最近は粗めのメッシュでスポーティーになりましたが、伝統のモチーフを生かした美しさです。世界中にコピーが氾濫しますが、所詮BBSの真似は偽物。心の満足は得られません。デザイン、強度、軽さ、性能・・・どれを取っても一流です。私がBBSを選んだのもそんな理由からです。
って、理由を色々こねくり回してますが、素直に言えば鍛造だしぃカッコイイしぃ〜それでいいじゃないのぉ!(爆)
ハブリングを作ってみました。
なんでこんなモノを作らなければならなかったのかというと、買ったBBSはベンツW202用でした。ベンツとアウディはPCD112の5穴、ET(オフセット)35mmで共通ですが、ハブリング(ハブベアリングの穴の逃げ)の径が違います。ベンツは66.6mm、アウディは57mmです。そのためハブリングの内径を小さくしなくてはなりません。 そこで旋盤で自作することにしました。だって自分で出来そうなモノにお金を払うのが嫌なんです。要するにケチなんです(爆)

旋盤ってこんな感じです。円筒形のモノを作るにはコレが一番ですよ〜
なお、機械についている赤い色はペンキです。血ではありません(爆)

まずは「中ぐり」です。ハブリングなのでリングの内側を削ります。材質はアルミなので500rpmぐらいの高速で削ります。旋盤は円筒を削るので1mm削ると直径で2mm削れます。寸法を出すのは結構微妙です。気を付けましょう〜

その後外側を仕上げます。最終的には厚さ7mmにスライスしますが、その前に段差や面取り(角を落とす)を仕上げておきます。

BBS純正のハブリング。スプリングリング?で固定されています。これはベンツ用。外径は82mm、内径66.6mm、スプリングリングの逃げが2.5mm、材質はアルミ。ハブの錆が付着して赤くなってます。バイオカメラで(35万画素)撮影したので画質が悪いです。デジカメ修理中なの(T−T)

鍬兎郎製作のハブリング、材質は自家製のアルミインゴット。汚く見えるのは所々に巣(空洞)があるからです。一応面取りもちゃんとしてます。これは製品第1号。ナカナカ良い出来です。アウディ用は内径57mm。

両方を並べてみました。どうでしょうか?メルセデスW202とはオフセット、PCDが共通ですが、ここだけ違います。流用する場合は鍬兎郎と同じようにハブリングを新たに買うか製作する必要があります。

BBS−RGRの内側です。ここにはベンツ用内径66.5mmのハブリングが入ってます。

鍬兎郎作ハブリングを装着した状態です。んーいい感じかも。(爆)

これに抜け止めのスプリングリング?を入れます。無くてもいいけど、入るように加工したので入れます。

リングを入れた状態です。ちょっと見にくいですが、ハブリングが抜けないように入ってます。

これがA4のハブの部分です。センターのところにベアリングが入っていて、ホイールのセンターを決めるために筒状になっています。この径がベンツとアウディが違うためにこんな苦労を・・・。
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