A5試乗

 A5祭りに続き、試乗してきたのでレポートします。試乗車は3.2 FSI quattroです。
 2ドアクーペに乗るのなんて何年ぶりでしょう。3.2Lから265PSを絞り出す直噴エンジンが魅力。さて、アウディが誇る新世代クーペのお味はどんな塩梅でしょう〜


 いよいよ乗り込みますよ〜

 
 まずはシートですが、非常にコンフォートです。しかし、ホールド性も良く、座り心地の良いシートです。腰痛持ちにも勧められるシートだと思いました。革も柔らかく高級感があり、デザインも洒落てます。
 ポジションは自然で、特に気になるところは見あたりませんでした。心配されたセンタートンネルの出っ張りですが、運転中は全く違和感を感じませんでした。ココは正直ホッとしました。全体的に好印象。


 エンジンスタートはシフトレバー左側の丸いスタートボタンで行います。ストップもこのボタンです。キーを差し込む場所はありますが、持ってるだけで大丈夫です。サイドブレーキもスイッチになっちゃいました。ON/OFFも指一本。しかも車をスタートさせれば自動的に解除されます。(飛びだし注意!


 カッコイイプロポーション!アウディじゃないみたい(爆)こんなに低くても居住性は◎。座高1m弱の鍬兎郎も脱帽です。

 走り出してみるととても1600kg越えた車とは思えないほど、動き出しに軽快感があります。エンジンが下から充分なトルク感があり、滑らかに回わるからかな?この辺はアウディのV6らしくフィーリングが良いですね。
 足回りはOPのマクネティックライドダンパーが装備され、コンフォート/オート/スポーツの3段階に調整できます。(ただしエンジンの性格と可変ステアリングの味付けも同時に変わります。)普段はオートで事足ります。コシがあるのにしなやかで、絶品な足回り。高速走行では嫌なピッチングもなくフラットライドを楽しめます。 スプリングの強さを変えることは出来ないのですが、ダンパーの硬さを変えるだけで、こんなに乗り心地が良くなるとは!
 高速時の直進性もバッチリ。サスがquattroです。スタビリティの高さは他の駆動方式の追従を許しません。エンジンが後退した悪影響も感じられず、以前のquattroと同じくどっしりとした安定感を保っています。
 コーナーではスッと鼻が入り、滑らかな印象です。ちょっと速めのスピードで曲がっても、アンダーステアを感じることもなく、なかりFR的なフィーリングです。さすが新世代シャーシですね。直線もコーナーでも満足のいく仕上がりです。


 後ろから近づいてきたら素直に道を譲るべし!

 心配された可変ステアリングの変な癖もなく、安心して曲がれます。大舵角時にもステアリングが重くなったり抜けたりせず、適度な手応えを感じます。驚いたのはUターンの時。いつもなら曲がれるかな〜とゆっくりUターンするしかない2車線道路でも、クルクルとハンドルが切れ、思った以上に小さい半径で曲がれました。コレにはビックリです。この自然な味付けの可変ステアリングはA5のようなホイールベースの長い車にこそ必要だと思いました。
 ブレーキは良く効きます。新開発の2ピストンのキャリパーを採用し、容量は十分。3.2は320mmのローターを使ってるようですね。ただし、停止寸前のコントロールにはちょっとばかり違和感がありました。力の入れ加減が難しく、スムーズに止まれなかったです。この辺は買ってから練習しようと思います(違)


 便利なのがリアモニター。バックの苦手の鍬兎郎も欲しがるアイテムです。


 白いのもお目見え。白は太って見えるので、今までのA4だとズングリした印象になりますが、A5ではバッチリ!


 白いクーペ!イカス!

 全体的には美しいスタイルと滑らかでパワフルなエンジン。絶品の足回りに、先進の装備が満載された新世代アウディの切り込み隊長って感じでしょうか。非常に良くできた車です。
 でも、不思議なんですがドイツ車って乗ってるだけでなぜ面白いんでしょうね。車を操ってるって感じもありますし、足回りが感性に合ってるし、良い車に乗ってるという良い物感もあります。手足のように自由にコントロールできるから?車の動きが計算され尽くされていて、すぐに馴染めるから?
 自分の考えでは、振動や音、路面の情報などが適度に伝わってきて、車をコントロールしてるなと思えることが大事だと思います。アホな技術者はすべて無くそうとしますからね。そんなのホントの高級車じゃないですよ。必要な情報を与えてくれ、それについて対処しやすい。そんなところが面白さの一つだと思いますが、きっとそれだけじゃないんでしょうね〜

 快く試乗をお許しいただけたアウディ函館の皆さんに感謝申し上げます。

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