05軽自動車耐久レース第2戦

 05年7月17日、白老カーランドで軽自動車耐久レース第2戦が行われました。
 我がチームは去年の転倒事件以来、車を探してきましたが、北海道で「DOHCエンジン+FF+MT」なんてマシンを探すのは至難の業です。って事で第1戦に間に合わず、今回が05年の初陣となりました。05マシン”樋口号”の制作課程はこちらをご覧下さい。
 さて、当日は快晴!絶好のレース日和です。どんなレースになるかなあ〜

 
 ピットにて05マシン”樋口号”初陣乃図。今回のドライバーは白琵琶選手(シルビア)、白い稲妻選手、鍬兎郎、輪舞駆選手(パワーブック)の四人です。


 レース前のピット風景。朝8時前だというのにみんな張り切ってます。今回の参加は20台、どんなレースになるのかな?

予選
 予選はウチのエース白琵琶選手が務めました。 エンジンのセッティングと足回りのセッティングの様子を見つつタイムアタックが出来るのは彼しかいません!しかし!問題が・・・
 エンジンを始動したところ、なんとマフラーから大量の白煙ですよ〜オイルが燃えているみたい・・・非常にやばいです。オイル下がりか?オイル上がり?なんだろう〜(泣)。昨日(16日土曜日)には何ともなかったのに!今朝も最初の時は何でもなかったのに・・・なぜ?と悩んでいるウチに予選がスタート。
 
 しかし白煙が収まらず1周目に戻って来ちゃいました。原因は予選前に毒キノコ型エアクリ装着に伴いブローバイを密閉容器に入れたためと判明!即修正したら白煙は収まったので、予選再開。ああ、命拾い!
 白煙が治まらなかったらリタイヤか?と思っていたよ〜直って良かったよ〜(泣)

 ブローバイはピストンが下がると排気して、ピストンが上がると吸気します。つまり空気の出入りがあるわけですね。それを密閉したらオイル周りの圧力が上がってシリンダー内にオイルが吹き出したわけです。うーん結構恐ろしい・・・。気を付けねば!
 さて、タイムは1分36秒台で20台中18位でした。さあがんばるぞ〜


 05マシン”樋口号”の内装。左から、油温計、水温計、ブーコン、サブコン、ブースト計、下にラップタイマー。

レーススタート
1番手白琵琶選手(シルビア)の走り

 スタートはF1と同じ、予選順位のグリッドから静止状態スタートです。
 しかーし!またまた1周で戻ってきました。理由はブーストコントローラーのパイプが抜け、過給圧が2キロもかかっている!って事。
 早速ボンネットを開けエンジンルームを見ると、ブローバイからオイルが飛び散ってブーストコントローラーにかかり、滑ってパイプが抜けた模様。すぐにブレーキクリーンで清掃、クリップを追加してパイプを固定しました。
 しかーし2周でまたまたピットイン!今度は過給圧が上がらないとのこと。エンジンルームを覗くと、タービンからブローオフへのパイプが抜けてます。(泣)
 過給圧がかかりすぎたのとオイルで滑ったのが原因みたい。これもブレーキクリーンで清掃後、ホースクリップを外し、ホースバンドに交換してピットアウト。
 2回のピット作業で8分30秒ほどロス。6周も周回遅れに・・・うーん・・・前途多難だなあ・・・。

 1番手の白琵琶選手、セッティングを出しながらの走行なので、かなり大変そう。過給圧が2キロって、彼でなければ気がつかなかったかも。しかもブローオフパイプの不具合も見つけてるし、セットアップ能力はピカイチですね。
 初レースの時(エンジンチューン前)のタイムは1分34秒だったので、まずは自己記録更新が目標に。しかし・・・出た〜いきなり30秒台に突入です!うーん4秒も短縮とは!スズキスポーツのサスがいいのか、エンジンチューンが決まったのか、調子良さそうですよ!

 第一ヘアピンの走り。後ろからZ・Z・Rさん達に突っつかれてます(爆)いじめないでよぅ(泣)

2番手鍬兎郎の走り
 マシンを受け取り、ガソリンは半タンク、攻め時です。
 まずはインプレから。エンジンパワーは04スペックよりも上です。メインストレートでは140km/hのメーターを振り切ってます。
 足回りは結構ガチガチな印象です。常に前後に揺すられてます。しかし、コーナーではキッチリ粘るし、ブレーキング時も変な挙動はないです。最初はどこまで粘ってくれるかわからず、手探り状態でしたが、慣れてくるにしたがって攻めることが出来ました。
 しかも前サスはピロボールアッパーなので、キャンバー調整ができます。試しに少しキャンバーを付けてみました。するとコーナーではフロントがグイグイ入っていきます。特に第一ヘアピンはブレーキングでリアがブレーク。クルリと向きを変え、加速状態に入っても面白いように曲がっていきます。コレは楽しい!アクセルを踏んでも離しても曲がりますよー!
 マシンの挙動も掴め、楽しんでいるウチに7週目で29秒台に突入!最終ラップで27秒台へ。こりゃイケるかも!


3番手白稲妻の走り
 白琵琶選手の判断でサスの跳ねを解決すべく、ピットに戻った時点で前後ショックアブソーバーの減衰力を微調整。もう周回遅れも取り戻せない状態なので、セッティングに徹するかぁ〜ってなもんです。
 3分ほど使って、微調整完了。だいぶ落ち着いた模様です。
 白稲妻は前回の転倒のトラウマから抜け出すべく、まずはリハビリ走行。それでも32秒台に入ってます。走り終えてから聞くと、第一コーナーがかなり怖いらしいです。それでもこのタイムは立派ですよん!新品ヘルメットのおかげでしょうか?

4番手破輪舞駆(パワーブック)の走り
 元々二輪車乗りで、筑波も走ったことがあるとか。期待がもてますよ〜っと思ったら3週目でピットイン!なんと他車の転倒で、赤旗レース中断。ピットに戻れ命令です。
 これはいい!早速車高調をいじります。リアの暴れを解決するために、フロントを少し上げました。約20分の中断のあと現在の順位でグリッドスタートとなりました。
 初めてのサーキットで、いきなり32秒台!コレは凄い!期待がふくらみます。
 しか〜し、マフラーを引きずっている!どうしたんだ〜実は攻めすぎで草刈りをしてきた模様。ショックでリアのゴムから外れてしまったようです。いったんピットインしてマフラーの吊りゴムをかけ直し、ピットアウト。その後は快調にとばし、28秒台を記録!マシンも落ち着きが出て、暴れなくなったとか!!!コレは期待できますよん!

二巡目
白琵琶選手の走り
 ドライバーチェンジでいきなり28秒!ついにセッティングが出たか!?タイムも29秒〜27秒台と揃えてきました。1度も30秒台に落ちないとは!レース中は前車に引っかかるとすぐに1〜2秒落ちちゃいます。この安定性は真似できませんね。
 そしてキタ━━(゜∀゜)━━ !!!!!25秒台!マジ?マジっすか?白琵琶選手はこのタイムに満足して、10周でレース終了。あらまぁ!

白稲妻選手の走り
 あまりにも早いピットインのため、急遽白稲妻選手に乗ってもらいました。鍬兎郎おしっこしたかったんだもん(爆)
 ピットから出たとたん、またまたマフラーが落ちちゃいました。白稲妻の判断で1周でピットインしたんですが、大丈夫だからと、修理せずにピットアウトさせました。コレが大誤算。走り去った姿はマフラーズリズリ状態です。(泣)
 すぐにピットインの指示。哀れマフラーは2本の吊りゴムが外れ、パイプの接続ボルトがゆるみ、脱落寸前でした。すぐに応急修理を行い、ピットアウト。電動インパクトレンチが大活躍ですわ!(泣)
 でも、ピット作業も満喫でき、レースメカニック気分を味わいました。んー走って楽しめ、ピット作業で楽しめる・・・二度美味しいです!
 こんな不具合にもめげず白稲妻選手は頑張りました。29秒台に突入。タイムも安定しています。いよいよ本領発揮か!?次のレースに期待しよう!


鍬兎郎の走り

 マシントラブルも出尽くした感じで、周回遅れも凄いことに。これはもうタイムアタックで楽しむしかない〜って事で色々な事を試してみました。
 ストレートでは4速のまま第一コーナーにつっこむか、一旦5速に入れるか迷います。5速がもう少し低ければいいのですが・・・。
 第一コーナーから第一ヘアピンまでは4速ホールドで。色々やるよりもコレが一番タイムが出ました。ステアリング操作に集中できるし、シフトのタイムロスも防げる。
 第一ヘアピンはフルブレーキから3速へ。加速しつつ第二ヘアピン前でフルブレーキ、最終コーナーへ。3速全開から4速へ。って感じで楽に走りました。タイムもいよいよ23秒台に入りました〜


破輪舞駆選手の走り
 ラストです。いきなり27秒台に突入。タイムがどんどん詰まって行き、ついに22秒511の最高タイムを樹立!速い〜二輪車で速い人は4輪に乗せても速いんですねぇ〜

 
 激走りを支えてくれた05マシン”樋口号”ご苦労様!

表彰式
 トップから31周遅れ!(爆)でゴールしました。無事で何よりです。マシンも持ってくれました。良かった良かった!(泣)
 さて表彰式です。レース後みんなで焼き肉を食べているところに、集合のアナウンス。
 参加賞でももらいに行くべえ〜とチーム代表の鍬兎郎(代表は持ち回りで、今回は鍬兎郎)が行ってみるとなんとTC/SCクラス3位!だって。え?マジ?マジなの?アナウンスを聞いたとたん、焼き肉を食っていたチームのみんなも走って集まりました。3回目のレースにして初の表彰台ゲット!良い日だ〜
 みなさん応援ありがとう〜\(^O^)/


 タナボタの3位ゲット!夢か幻か?!ポディウムに上がるなんてもう一生無いかも!

 
 終わった後の焼き肉が最高!コレでビールが飲めれば言うこと無し!(爆)準備してくれた白い稲妻さんありがとう!

今後の課題
 まずは最終コーナーのインリフト問題。フロントの内輪が空転して、パワーが逃げてしまいます。これはLSDを入れるしかないかも。
 次に各部の整備ですが、フロントのブレーキローター交換。ターボ周りの配管の見直し、マフラーの取り付けの見直し等が挙げられます。やっぱシェイクダウンもせずにぶっつけ本番はダメだわなあ(爆)

周回 ドライバー タイム トピックス
1 白琵琶 5'23"353 スタート
ブーストコントローラーのパイプが抜けP-IN
2 1'42''325
3 6'10"469 ブローオフへのパイプ抜けP-IN
4 1'41"232
5 1'35"644
6 1'35"932
7 1'32"520
8 1'31'181
9 1'31"072
10 1'39"396
11 1'34"065
12 1'30"824
13 鍬兎郎 2'26"568 交代P-IN
14 1'45"472
15 1'32"476
16 1'30"266
17 1'32"069
18 1'30"651
19 1'33"486
20 1'29"916
21 1'33"970
22 1'29"288
23 1'28"086
24 1'30"617
25 1'28"395
26 1'28"377
27 1'28"820
28 1'29"192
29 1'28"446
30 1'28"446
31 1'28"648
32 1'27"468
33 白稲妻 4'03"556 交代・給油P-IN
34 1'50"695
35 1'47"887
36 1'39"366
37 1'36"371
38 1'35"817
39 1'35"376
40 1'37"110
41 1'38"747
42 1'32"280
43 1'33"344
44 1'33"461
45 1'35"277
46 1'34"202
47 1'33"165
48 1'32"606
49 4番手 3'24"240 交代P-INサスの減衰力調整
50 1'45"764
51 1'35"031
52 24'13"221 赤旗中断車高調整P-IN
53 1'36"489
54 1'32"687
55 1'45"606
56 1'32"808
57 1'30"295
58 1'29"636
59 1'29"762
60 4'21"537 マフラーの吊りゴム外れ修正P-IN
61 1'37"986
62 1'29"327
63 1'28"468
64 1'29"560
65 1'28"334
66 1'37"910
67 1'30"722
68 1'29"290
69 白琵琶 2'37"364 交代P-IN
70 1'44"306
71 1'28"107
72 1'27"870
73 1'26"249
74 1'26"920
75 1'27"126
76 1727"755
77 1'29"380
78 1'27"509
79 1'28"585
80 1'25"394
81 1'29"008
82 白稲妻 2'35"408 交代P-IN
83 2'04"949 マフラー落ちP-IN
84 1'37"801
85 10'59"031 マフラー修理P-IN
86 1'36"529
87 1'29"939
88 1'31"812
89 1'31"419
90 1'29"628
91 1'29"002
92 1'32"219
93 1'33"711
94 鍬兎郎 2'46"871 交代P-IN
95 1'34"043
96 1'23"835
97 1'30"810
98 1'27"936
99 1'32"090
100 1'24"897
101 1'24"805
102 1'25"572
103 1'24"633
104 1'25"033
105 1'23"486
106 1'23"249
107 1'24"716
108 1'23"857
109 1'25"449
110 1'24"480
111 4番手 2'50"245 交代P-IN
112 1'38"700
113 1'27"838
114 1'27"885
115 1'25"790
116 1'23"955
117 1'24"385
118 1'24"618
119 1'24"900
120 1'23"908
121 1'22"511 チーム内ベスト
122 1'23"750
123 1'22"910 ゴール!
黄色 自己ベスト

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