新型鍬兎郎号メカ編

 メカも見てもらいまひょ。


 265ps出ているV6ツインカムエンジン貴重な5バルブです。ターボは小型のターボを2個装備。低速から怒濤のトルクを発揮します。

 
 ブレーキは大型のモノが付いてます。見たところ2ピストン片押し式でしょうか?キャリパーはアルミっぽいです。Lucasの文字が読めます。ATEじゃなかった。もちろんブレンボでもない(泣)キャリパーの構造はかなり複雑です。パッド交換は難しそう・・・。

 
 やっぱりインナーフェンダーはS4タイプ。当たり前ですね。
 フロントサスは見たところA4と同じです。ハブに伸びるアームは残念ながら鋳鉄製。8Eのようにアルミのが良かった・・。

 
 リアブレーキは小さめですがベンチレーテッド。むふふ。スタビライザーのリンクも強化タイプになってます。ショックは赤い色をしてます。やっぱ流れから見てザックスでしょうね。


 キャリパーとホイールのクリアランスは十分あります。どこかでRG-Rは装着できないって見たことありますが・・・。

エンジンフィール
 ちょっとだけ高速道路を走ってみました。フィーリングはA4の延長上にありますが、エンジンはやっぱり速いです。やはりV6です。滑らかにかつ、シュンって感じで高回転まで回っていきますが特に気持ちが良いのは1000rpm〜アクセルをひと踏みシフトアップ、またアクセルをひと踏みシフトアップって感じのリズムで運転するとかなりいいです。笑っちゃったのが5速1000rpmからでも平気で加速していくこと。それもあっという間に他の車を置き去りに・・・。ターボのくせに低速トルクは莫大です。やはり排気量が大きいのと小型低圧ターボが効いているんでしょうか。かなり快感でした。
 ただし高回転まで回したときのターボ独特の高揚感はないですね。これはノーマルA4tqも同じでした。パワーは充分なので上でカーンと来る感じのROMチューンしたいですね

走行フィール
 安定性はquattroシステムのおかげで文句のつけようがありません。サスは硬すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い感じで道路のギャップもいなします。結構気に入りました。車高を下げたいけど、この足回りも捨てがたい・・・悩ましいですね。
 ステアリングの感触は絶品です。いかにも精度の良いギアが噛み合っている感じでしっとりスムーズに操作できます。quattro独特の矢のような直進性も健在で、安心して高速走行が楽しめます。しかもどんな速度で走っていようが、どのギアに入っていていようが、アクセルひと踏みで望むだけの加速が得られる・・・。これこそプレミアムなんだなあと感心しました。これらがすべてA4の延長線上にあります。まったくたいした車だと感心するとともに、改めてA4の優秀さを実感しました。思ったほど性能差はありません!

まとめ
 まだ距離を走ってないので、この車についてすべてを把握したわけではありませんが、初期のインプレとして読んで下さい。
 ステアリングを握ってみて、まず一番に、この車はスポーツなのか?という疑問が湧いてきます。ライバルとしてはC32やM3が挙がると思いますが、エンジンパワーがスゴイとか足回りが硬いとか、わかりやすいスポーツ的な味付けではないです。どっちかというとマイルドなエンジン出力特性、比較的ソフトな足回り、更にquattroのいつでもどんな状況でも平和な操縦性が一体となり、一見ツマンナイ車になってます。では、はたして、日常運転するのに官能とか面白さとかが必要なのか?その答えは個人個人で違うと思います。

 鍬兎郎は十数年前に正面衝突事故を起こしました。その状況は、春先にFR車に乗り、トンネルに入った途端凍結路でした。無意識にアクセルから足を離したら後輪がいきなりロックしてスピンモード。立て直しが出来ず対向車と・・・。
 それ以来、安全運転に努めたのはもちろんですが、車選びも大事だなと思うようになりました。もしあの時FFだったら、4WDだったら事故を起こさなかったかもしれません。現に同じようなスピードで後ろを走っていたカリーナEDはスピンどころか、スピンした鍬兎郎を避け、きちんと止まることが出来ていました。この違いは何なのでしょう?
 車には官能も面白さはいらない、スタビリティが一番大事だと考えるようになりました。

 ではS4のコンセプトとはどんなものでしょう?元A4tqオーナーとして察するにこういう事だと思います。A4tqよりパワーを上げて、高速域での余裕を確保するということ。ここに2倍の値段の分が入ってるものと思います。しかも雨が降ろうが雪が降ろうが、ドライバーを安心させつつ、淡々と走る。唐突な動きや不快な挙動など一切なく・・・ということは、精神的にも疲労が少なくて済むと言うこと。つまり最上級の安全を確保した上でのアウディ流のスポーツなんだなと思います。鍬兎郎は80sportから数えて4台目のアウディになりますが、この安定感に惚れて乗り継いできました。200km/hでも余裕たっぷりで巡航できる車。他にはありません。

 ただし、A4tqがそうであったように、チューニング次第ではスポーツカー顔負けのやんちゃなエンジンに変貌するかもしれません。そうなるとリア寄りの駆動配分とともに過激な車に変身します。これはちょっと面白いかも。A4tqでは出来なかった乾燥路でのパワースライドに持ち込めるかもしれません。4WDのドリフト・・・これはかなり恐ろしいです。
 アクセルを踏まないとジェントルな紳士、しかしドライバーのアクセル加減でバカっ速のモンスターマシーン。まるでジキルとハイドのようですね。ここがターボ車の面白いところでもあります。何だか楽しみになってきました。

今後のモディファイ
 メカについては色々改造したいです。まずはブースト計取り付け。これはリニューアル時に外していたモノを再度装着します。
 新しいところではターボホースをサムコ製に交換したいです。特にYパイプはトラブルが続出してるらしいので、必ず交換せねば。
 チューンはNEUSPEEDにするかな?やっぱあの上でドッカーン来るターボらしい感じが忘れられません。
 排気管はNEUSPEEDのチタン製が4kgと超軽量。コレはいいかもいいかもコレは。でも、まだ日本に入ってきてないみたいなんですね。直輸入すると安いし、悩みどころです。
 ブレーキはポルシェカイエン用がポン付けなので入れたいです。価格も$2000なのでお手頃ですし。なんたってカイエン止めちゃうブレーキですから不満があろうはずありません!6ポッドで見た目も超カッコイイし!ただし18インチホイールは必至ですけど・・・・。
 夢はまだまだ続きがあります・・・。

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