鍬兎郎の愛車紹介・・・その2メカ&内装編

サスペンション

 

(写真は左が前サス、右が後ろサス)

 A8から受け継いだ物にサスペンションがあります。もちろん絶対的に車重が違いますからA4用にリファインされていますが、構造的には同じ物です。写真でわかるように、4リンク(変形 ダブルウイッシュボーン)になっています。しかもアッパーアームとロアアームがアルミ製です。ご存じのようにバネ下加重の低減は乗り心地にかなり影響します。実際乗ってみるとしなやかでしかも腰がある理想的な足回りになっています。低速時には柔らかくショックを吸収し、高速時にはフラットな乗り心地が得られます。
 先日も高速道路を走りましたが、スピードが乗るほどフラットな乗り心地で、何時間でも疲労感無く走れました。また大きなうねりやギャップも腰のあるサスペンションがガッチリ受け止め、安心して飛ばせました。
 足回りなんて普通見えませんからお金を掛けてもわからないけど、audiの良心としてこだわっているんですね。この車を買って良かったと思った瞬間です。

 
 ホイールは15インチのアルミが標準です。このホイールは鍛造品です。普通のアルミホイールは鋳造と言って溶けたアルミを型に流し込むだけですが、鍛造は更に何トンも圧力をかけて作ります。その分強度が上がり軽量化できるわけです。重さと性能を考えたら15インチで充分でしょうか。でもスタイルを考えたら18インチが欲しいですね〜。 スペアタイヤはトランクの下にフルサイズの物が収納されています。quattroの場合4本のタイヤのなかで1本だけサイズが違うと デフに負担がかかります。その為 テンパータイヤで長く走ると故障の原因にもなりかねません。フルサイズのスペアタイヤが搭載されているのはそんな意味もあったのです。
 また、4WDなのでリアのデフ、サスペンション、ガソリンタンク、スペアタイヤをすべてトランクの下に収納してるわけです。それでいて広いトランクを確保してるあたりアウディのパッケージングは凄いですね〜

エンジン・ドライブトレイン

 
(写真右がターボユニット)
 audiの場合、普通のFF車とは違い、エンジンを縦置きに搭載しています。これはフロントタイヤよりエンジンが前になるので、どうしても鼻が重くなります。FFの素性としては正しいのですが、コーナリング性能に影響が出ます。A4の場合はコンパクトな直列4気筒を搭載するため、非常に軽快感があります。給排気効率を高めるため1気筒あたり 5バルブにして更にターボで武装して150馬力を絞り出しています。
 ターボのタービンは小型の物を搭載し、低回転から過給が始まるようにしてます。最大トルクは1750rpmから始まります。トルク特性グラフを喩えるなら「エアーズロック」みたいな台形カーブを描いています。エンジン回転がどの位置からでもモリモリしたトルクが味わえ、結果的に運転のしやすさにつながっています。

 ドライブトレインのレイアウトは普通のFFとは大きく違う部分です。この写真にはアウディの全てがあります。写真の左側がフロントになりますが、エンジン=デフ=ミッション=センターデフの順に一列に並んでいます。このためドライブトレイン自体はシンプルな構造になっています。横置きエンジンやFRベースの車両ではこうはいきません。
 このレイアウトがあるから元々縦置きエンジンのFFなのに簡単にフルタイム4WDを構成できたのです。縦置きエンジン4WDのメリットは・・・
1、シンプルで簡単な構造のため軽量化が出来る。(別体トランスファーなどが必要ない)
2、左右のドライブシャフトを同じ長さに出来る。(トルクステアの防止)
3、左右対称レイアウトのためバランスがよい
4、高速スタビリティに優れている。
5、エンジン搭載位置を低くできる。

 などが挙げられます。大変合理的な構造といえるでしょう。
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コクピット

 
 内装はオールブラックで統一されたスポーティーなもの。シートはバケット形状でサポート抜群です。コーナーリング中は体が固定されて運転に集中できます。ランバーサポートも装備されて、腰回りも楽々です。
 
 基本的に他のA4と同じデザインですが、カーボン調トリムが使われて、スポーティーです。各スイッチ類も見やすく操作しやすいものです。それにしても、質感が高いです。せっかく高い買い物をしたのだから、コレぐらい満足感が得られないとね。

 

    メーターはオーソドックスなアナログ式です。夜になると赤く光り、見やすくて大変気に入っています。赤は視認性も高く注意を促す色です。眠気防止にもなります。
 ステアリングは3本スポークの皮巻きです。アウディスポーツの赤バッジがキラリと光っています。握った感じは3時と9時の位置が絞ってあります。力が入れやすく、素早く回せます。しかもこの小さなパッドの中にフルサイズのエアバッグが内蔵されてます。とっても気に入っています。
 
 シフトはMT車のキモです。レバー自体が短くスポーティーです。ここも皮巻きです。素早い操作が可能です。シフトフィーリングはAUDIらしくコクコクと決まりますが、やっぱり2速に入りにくいです。鍬兎郎はAUDIを買うのは3台目ですが、3台とも2速に入りにくかったです。これはしかたないんですかね?前の2台に比べるとA4のが全然いいですが。
 助手席のエアバッグ部分にはquattroのバッジが貼りつけてあります。ちょっと優越感に浸れる部分ですね。

内装

 
 ドアには2ウェイスピーカーが内蔵されてます。しかし音はイマイチです。思い切ってinfinityの13cmに 換えてみました。運転席側にはミラーのコントロールとウインドーのスイッチがあります。A4からミラーをたためるようになりました。
 
 リアシートもゆったりとして、乗り心地抜群です。またフロントシートのレールがフロアトンネルとサイドシルに逃がしてありますから、座ったときに足がすっと入ります。このアイディアは凄いです。前モデルの80/90でもそうなってました。
 トランクスルーは3:7で倒れます。ナカナカ便利ですよ〜先日も函館からスキーキャリアを運んできましたが、トランクスルーじゃなければ無理でした。良かったです。なお、トランクスルーを倒したからと言って騒音がひどくなることはありませんでした。

 
 トランクはこんなに広々です。何でも入りそうです。トランク内にはライトが2ヶ所設けてあり、夜でも明るいです。トランクリッドはダブルヒンジになっていて邪魔なアームがトランク内に侵入しません。これはアウディが80/90で世界で最初に使った方式です。その後プリメーラとか真似してましたが。
 リッドの裏には非常停止表示板が据え付けてあります。なかなか良心的ですね。

 マフラーは驚くほどいい音を発します。特に加速時は「ぼーー」って感じで低くて野太い音がやる気にさせます。一瞬交換してあるのか?って思ったほどです。この音なら社外品のマフラーを買う必要はないですね。


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