エンジンチューニング

 いよいよエンジンチューニングに着手します。A4tqを買った人ほとんどが感じているパワー不足。しかし、元来A4はちょっと速いファミリーカーですので、過激な走りを求めるのはツライです。ましてやサーキットを走るなどもってのほか。畑が違いますよ。
 メーカーの狙いとしては、縦置きエンジンの弱点であるフロントの重さを4気筒エンジンを搭載して回避し、軽快な運動性を得たいって事。狙い通りFFではマルチリンクサスと相まって、驚異的な回頭性を見せた。しかしquattroでは4WD化で重くなってしまった。そこで不足したパワーを小型ターボで補うというような考えなのでしょう。決してスポーツカーではないのです。では、スポーティーな3スポークステアリングに光るAudiSportバッチは何なの?って思います。
 実際我がA4tqは低速から図太いトルクを発揮し、1400kgのボディーを230km/hまで引っ張るのですから、充分っちゃ〜あ充分です。でも、レスポンスがあまり良くないのと、吹き上がりが気持ちよくない。雪道のことを考えるとこのセッティングで正解なんだけどね。
 元々AudiといえばquattroによるWRC制覇で一世を風靡したメーカー、更にルマン3年連続制覇など生粋のスポーツ大好き企業。しかも過去にA4はBTCCなどサーキットで暴れまくりの状態です。自分のA4も格好良く走らせたい、国産GT軍団に一泡吹かせたいと思うのは鍬兎郎だけではないはず。スポーティーにしたいな〜パワーがもう少し欲しいな〜サーキットでタイムを縮めたいな〜ってのがチューニングの動機です。
 と言うことでA4の持つ素質を本来の姿に戻してやろうっていうのがチューニングの狙いです。
 幸いターボチャージャー付きのエンジンはNAに比べると低コストで大幅なパワーアップが期待できるので、びんぼー人には財布に優しいと言えるでしょう。

チューニングの目的

 今回のチューニングの目的は、サーキット走行を見据えて、パワーアップと耐久性の両立です。サーキット走行で気持ちよく走れるパワー、しかもエンジンに負担がかからないように控えめにチューニングしていこうと思います。鍬兎郎的にはいつまでも長くこの車に乗っていたいので、耐久性を落とすのは極力避けたいのです。
 一応目標は200ps。あまり馬力を上げすぎてもエンジンや車体、ブレーキに負担がかかります。このぐらいが扱いやすく、サーキットでも楽しめるんじゃないかな?

チューニング内容

1、タービン大型化
 K03からTAP Sport K03 Turbo に交換。ケーシングは同じものだが、ブレードが大型化され、加給圧・風量を増やす。K04など色々迷ったが、200psだとこれで充分との結論に達し、チョイス。値段がめっちゃ安かったのも理由の一つ。詳細はこちら

2、インタークーラー大型化
 純正からAdds a Sport Intercoolerに交換。純正位置に置けるコンパクトなIC。圧力が加わった吸気を冷やし、充填効率をアップする。また、加給圧アップに伴って、強度も確保。詳細はこちら

3、ターボパイプ交換
 純正からCOXのターボパイプへ交換。かなり厚めで強度があるので、加給圧に負けて膨らんだりしない。これはレスポンスが良くなりそう。

4、ROMチューン
 ナニはなくてもROMチューン。タービン換えようがICを大きくしようがROMを換えなければほとんどパワーアップしません。色々迷ったのですが石川エンジニアリングにてセッティングしてもらいました。加給圧は最高1.2barに設定。たぶんステージ2相当。とっても速くなりました。詳細はこちら

5、排気管交換
 スタイルと性能、音の静かさでNEUSPEEDに交換しました。これ見よがしにならない派手さを押さえた造りに非常に満足してます。詳細はこちら

6、プラグ
 プラグもイリジウムに変更。NGKのBKR6EIX-P(イリジウムMAX)か同IRIWAY−7(チューニングカー用)。プラグの詳細はこちら

7、エアクリーナー
 エアクリーナーはK&Nの純正交換タイプをチョイス。ダイレクトタイプも試したけどROM交換後エラーが出て燃料カットになるので、K&Nに戻した。詳細はこちら

 以上を行いました。エンジン軸出力で約190ps、シャシダイ載せたら140psぐらいではないかと思います。

チューニングパーツ紹介

 
 アメリカTAP製のK03スポーツターボ。吸気口を大きく削り、K04のブレードをビルトイン。これで純正同様ポン付け可能に。どのぐらい加給圧を上げることができるか楽しみ。新品で購入。

 
 AddsスポーツIC。純正と同形状ながら、厚みはかなり増している。冷却風を取り入れるダクトに若干の加工が必要だが、基本的にポン付け。すでに背面もインナーフェンダーから空気を抜くようにS4用にを取り付けてあるので、性能を遺憾なく発揮できるでしょう。また、純正品の場合、加給圧アップで心配されるプラスチック製のサイド部分の強度も、アルミ製になったので心配なし。新品購入。

 
 COX製ターボパイプ。最初はサムコにしようと思ったけど、こちらのが強度が高そうなので決めた。かなり硬く、加給圧アップにも耐えられそう。中古品。

 
 石川エンジニアリングのカスタムROMを装着。軸出力は約190ps。

 
 排気管はNEUSPEED製。音量は小さめですが、パワーは充分です。

 
 プラグはNGKをチョイス。左はBKR6EIX-P(イリジウムMAX)右はIRIWAY−7(チューニングカー向け)。IRIWAYは推奨に入ってませんが、サーキット用に買ってみました。BKR6EIX-PとIRIWAY−7がインプレッサに対応するので、A4でもIRIWAYが使えるだろうとの判断(爆)

 
 左はバージョン1のK&N。結構薄型。なかなかフィーリングがいいですよ。

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